初めての発作

記憶を遡るのはやっぱ大変だ(笑)



はい。
病気がわかったのは私がまだ小さい頃。
実は倒れて入院して退院するまで原因がわかりませんでした。



初めて倒れたのが、10歳の時。


小学5年生になる前の春休みでした。
ちょうど父の転勤があり、九州から関東に引っ越しする少し前。


幼なじみと会えなくなるので、最後にと幼なじみ宅へ家族みんなで泊まりに行っていた時でした。


まだ小学生な幼なじみと私。
興奮して夜もなかなか眠れず、朝も早くに起きてはキャーキャー騒ぎ…。(幼なじみも同じ年代の姉妹)


両親がまだ寝てるので仕方なく、幼なじみ姉妹と朝の散歩へ出かけました。


なんせ子供(笑)
朝から走りまわり、追いかけっこしたりと…そりゃあもう大騒ぎ。


遊んでいたはいいが、そろそろ親も起きてきてしまうので、慌てて家へと走って帰りました。

私は小さい頃から運動神経だけはよく、学校でも足の速い方でとにかく走るのが大好きでその日もひたすら走ってました。



家に帰ると親は起きていて、朝ご飯ができてました。

私らはちょっと怒られながら手を洗いに洗面所へ…。


その時ちょっと異変に気づきました。



「なんか気持ち悪い…」




吐き気が襲ってきて、朝ご飯など食べれる状態ではなくなりました。


親に「夜も寝ないで朝から走りまわるからだ」と言われながら、幼なじみのお母さんが父の隣に布団を敷いてくれました。



父は二日酔いで起きれずに寝ていたので(笑)



私は大人しく布団に入ったけど、なかなか治らない吐き気。

自宅ならその場で吐いてしまったかもしれないけど←(笑)
人のおうちで粗相はできません。


吐きそうになる度にトイレへ駆け込んでました。




その時。

足が動かなくなっていました。


それにも気付かずに、トイレに行かなきゃ!と足を引きずり、壁をつたってトイレへと行こうとしますが、隣で寝ている父の上に倒れこんでしまったり…でもとりあえずここで吐くわけにもいかずに、ひたすらトイレを目指しますが、やはり倒れてしまう…。

その異変に父は気付かず、父の上に倒れてばかりなので父は私を叱りました。


私は、ごめんなさい、ごめんなさいとひたすら謝りながら、とにかく吐き気がひどく、歩けないことを伝えました。


そこで父が異変に気付きました。


私は足が動かないことよりも、ここで吐いてしまうのではないかということがとにかく心配で父を振り切ってトイレへ向かおうとしますが、やはり倒れてしまい、足が動きませんでした。


それからどれくらい時間が経ったかは覚えていませんが、今までに体験したことのない痛みが私を襲いました。



頭を抱え発狂したのは覚えています。

とにかく痛くて、頭が割れそうで何より怖かった。


そこで救急車を呼んで、病院へと行くわけですが、吐き気に動かない体、そして意識がなくなるほどの頭痛。


親も脳出血だと思っただろうと思います。


ある程度大きい病院へと行くわけですが救急車で一時間くらいかかったそうです。


その間、私は全く記憶がありません。



気がついたら病院のベッドでした。



体にたくさんコードがつけられ、無菌室みたいな場所にいました。


あの恐怖の痛みはありませんでしたが、体が動きませんでした。



右半身麻痺。


右側は全く動きませんでした。




私は何があったのか理解できず、泣いている両親をただ見ているだけ。


ただそれしかできませんでした。




…長い1日だったと思います。
私にしても両親にしても。



この体験は何十年経った今でも忘れません。

…忘れられません。


この日から、私の我慢の我慢の…毎日が始まったんです。